12月16日(金)第8回の講評会を行いました。
今回は美術部員13名と、進学デッサン組1名の参加です。
今回のお題は「室内空間を描きなさい」(美術工芸科のエリアのみ)というものです。
いつもの石膏像や静物とはちょっと違ったお題です。要するに自分で好きなとこ探して好きなように描きなさいということ。
これは某芸術大学、油画科の2次試験をイメージしていますが、そこでどんな出題がされているかというと・・・
「絵を描きなさい」(2020年)
「室内の氷と光、絵画棟内の風景を組み合わせて自由に描きなさい」(2017)
「校内の風景をスケッチし、室内の球体と組み合わせて描きなさい(2016)」
などなど。他にも言葉を題材に描くものや、どこかに連れていかれてスケッチブックにネタを描き溜めてそれをキャンバスに描くなど、なかなか無茶な出題も過去にはありました。
こういった出題の場合かなり自由度が高く、「どこを/何を/選ぶのか」ということが重要になってくるかな、ということでこのお題です。
生徒達はお題を聞いて、何となくいつもとちがって嬉しそうに見えましたが、いざやってみると自由すぎて決められず時間がどんどん経過しまう人も見られました。
「なんでもいいよ」が一番困るってよく聞きますよね。
そんな中での高評価は、2年生のWさん。
これは美術工芸科の塗装ブースの上部を描いています。細部の描き込みが目を引きます。
もう一枚は進学デッサン組の2年生のTさん。
これは木工室のコンプレッサーの一部分です。グッと寄った感じが迫力があります。
もう一枚は1年生のAさん。
ちょっとまだ鉛筆の使い方に粗さがありますが、この引いた構図が目を引きました。 全体的になにか物を探して「静物」を描いている感じのデッサンが多かった中で、これは空間を描いている感じが新鮮です。
今回は「どこを/何を/選ぶのか」と「寄るか/引くか」の選択も大きなポイントだったように思います。
今回は出題した側も面白かったです。
次は19日(月)から石膏デッサン、28日(水)に講評会の予定です。